パソコン活用研究ラピュタへの道(アセンブラ、DOS、Windows、旧型PCの活用研究)
FM-8(FM-7)復活作戦
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往年の名マシン、FM-7/8。今でも実機を所有している人も結構いてるようですね。
オークションで購入して新たにFMユーザーになる人もいると聞きます。Windows上で動かすための
エミュレーターも各種あります。
ほこりをかぶって、忘れ去られたFM-7/8を引っ張り出して、復活させるためのTOICSをいくつか
集めてみました。
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1. ディップスイッチの破壊
機械的な部分は壊れやすいものですが、FM-8のデップスイッチは頻繁にON-OFFを繰り返すと
いとも簡単に壊れます。筆者のFM-8も9、10番が壊れてしまいまいた。
(9,10番は起動時のモード、ROMモード、DISKモード、バブルモード、DOSモードの選択用)
これは、単なるスイッチの破壊なので、筆者はリード線をはんだ付けしてスイッチの代用をしています。
これは、FM-8の本体をあけて、基盤の裏がわ(ディツプスイッチ周辺)を見れば、前後に並んで足が
はんだづけされているのですぐにわかるでしょう。
模式図としては下のような感じで、リード線をFM-8本体の裏側に引き出しておき、ONの時は、リード線
を結線します。(不親切な説明ですみません)
2. モニター(CRTディスプレイ)不調
CRTディスプレイも経年劣化でだめになりやすいものです。筆者のCRTもかなり不調です。
また、オークションなどで本体を手にいれても、適合するディスプレイがないのが現状でしょう。
FM-8/7の映像の水平走査周波数は15.75KHzなので、いまどきのPCのディスプレイは使えません。
1) TVに映す
解決策としては、TVに映す方法が考えられます。
グリーンCRTディスプレイケーブルを持っていれば、TVのビデオ入力端子に接続するだけです。
なにもかませずにTVをモニターとして使えます。ただし、白黒ですが(濃淡はだせます)
40*20の表示ならばっちりです。80*20はちょっときついです。
FM-7/8のグリーンCRTディスプレイ用のインターフェースは以下の通りです。
出力映像信号 コンポジットビデオ信号
FM-8側コネクタ DIN5ピン
ピン背面図: 1 Video Clock ライトペンインターフェース用の2MHzクロック信号
3 ・ ・1 2 GND
5・ ・4 3 コンポジットビデオ信号
2・ 4 水平同期信号 TTLレベル 負論理
5 垂直同期信号 TTLレベル 負論理
走査周波数 水平 15.75KHz
なお、専用ケーブルのディスプレイ側コネクタは RCA(一般的なTV,ビデオの入力端子の型)です。
もし、ケーブルがなくても簡単?に自作できるでしょう。
自作ケーブルについては、Apollo氏のサイトに詳しい解説があるので参照して下さい。
カラーディスプレイ用の出力の方は、RGB方式です。これもRGB入力のあるTVモニターがあれば
うまくいく可能性大だと思いますが、試してません。
2. ビデオキャプチャーボード(カード)でWindows機にとりこみ
ビデオキャプチャーボード(カード)でアナログのビデオ入力端子のあるものを利用するという手も
あります。それで、キャプチャーしてWindows機(でなくても結構ですが)のモニターに出すという方法です。
接続は、グリーーンCRTケーブルをビデオキャプチャーボードの入力端子(RCAメス)に接続するだけ
なので、何の問題もないと思いますが、ビデオ編集のペーも参照してみて下さい。
I/OデータのPCCAP(PCカードタイプ ビデオキャプチャーカード)でFM‐8のゲーム(自作)を
Windows機にとりこんで表示させた例(キャプチャー画面)。
筆者の貧弱なSPECのWindows機で640*480のサイズでキャプチャーし表示させると、1秒に1フレーム
の表示がやっとなので、FM-8のALL Basicで作ったのろのろゲームですら、キャラクタが飛び飛びに動く
ように見えてしまいます。
まあ、みなさんの最新鋭マシンならマシン語の高速ゲームでもO.K.でしょう。